住宅街に突如現れる
謎の舟
アイセルシュラホール
閑静な住宅街で一際目を引く巨大な建物、
アイセルシュラホール。
インパクト大の見た目はもちろん、
実は中身もしっかり楽しめるんです!
これさえ知っていれば楽しめる!
アイセルシュラホールは、
方舟の正体は、
太古のトラック!?
知られざる秘宝が
いっぱい!
現代人も癒やされる!?
埴輪界のアイドル
水鳥形埴輪
これさえ知っていれば楽しめる!
01
方舟の正体は、
太古のトラック!?
この巨大で特徴的な外観は、修羅(古代の木ぞり)と船形埴輪が合体した形。修羅は、古墳を造るとき、大量の資材を運ぶのに大活躍したそりのこと。この大きなそりに石を載せ、重たい荷物を運んだそうです。実物は、8.8mと大変大きく、巨大な一本の木を加工してつくっていたことが分かっています。藤井寺では、昭和53年、三ツ塚古墳の濠から出土。全長8.8mにおよぶ巨大なものでした。見つかった当時は世紀の大発見とマスコミで大きく報じられ、現地説明会には12,000人余りの人々が見学に訪れました。市民にも大きなインパクトを与えた修羅と、船形埴輪を組み合わせ、アイセルシュラホールはこのような形になりました。
これさえ知っていれば楽しめる!
02
知られざる秘宝が
いっぱい!
アイセルシュラホール2階には歴史展示ゾーンがあり、実際の出土品を見ながら歴史を学ぶことができます。館内には、旧石器時代や弥生時代、さらに古墳時代から平安時代までの展示品がズラリ。たくさんの出土品が、藤井寺市の歴史を紐解いてくれます。中でも見どころは、国府遺跡から出土した耳飾りのレプリカ。この石器は、長らく用途が不明だったのですが、大正初期の発掘調査で、大量の人骨が発見。そのうちの人骨6体の両耳付近からペアで見つかったことにより、耳飾りだと判明したのです。これは、考古学、文化人類学の観点からも重要な発見でした。そんなこともあり、藤井寺市の市章は、このけつ状耳飾りと前方後円墳をモチーフにして作られています。
これさえ知っていれば楽しめる!
03
現代人も癒やされる!?
埴輪界のアイドル
水鳥形埴輪
まだまだあります。アイセルシュラホールの2階、歴史展示ゾーンのさらに注目すべき展示物は、なんといっても3体の水鳥形埴輪。藤井寺市にある世界遺産の一部、津堂城山古墳から発掘されました。大きさは1m以上あるものもあり、水鳥埴輪としては国内最古・最大。もっとも可愛いと評判です。1mを超える大きな2体はコハクチョウ、小さいものはハクガンをモデルにしたと考えられます。その愛くるしいルックスは、現代人の心も癒してくれるかも?